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幸せのヘンリン [caudex]

季節はずれだケド・・・・・
とりあえず・・・・・ヘンリン。





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Dorstenia ellenbeckiana

ようやっと我が家へやって来た、憧れのエレンベッキアナ。
この夏、ドイツ方面で売り出したのに気付き、2度目の輸入チャレンジへと踏み切りました・・・・・が。
一昨年に同じ店から輸入した際には、クレジットカード決済可能だったのに。
今回は、paypalを使わんとあかんよアンタ、とドイツからメールが。
ん~~~~使い方ようわからんし・・・・・ナニよりチョーメンドクセェ・・・・・としばし腕組み。
paypalとか、数年に一度輸入するかしないかの僕にとっては、メンドクセェ以外のナニモノでもナシ。
でも、いくらメンドイとは言っても、長年欲しかったエレンベッキアナには代えられず。
仕方ないか・・・・・とpaypalについて調べ始めたトコロ。
同じドイツから仕入れたとオボシキこのヒトが、オクに出ているのを見つけたのです。
オクで値が吊り上がるコトを考えると、単体の価格としてはかなり割高ですが、それでもドイツでの最低購入価格よりははるかに割安で。
しばし腕組みしたあとで、思い切ってドイツへキャンセルの連絡。
ところが、待てども待てども、キャンセル依頼が通ったかどうかの連絡はナシ。
ソーコーしているうちに、入札期限が来てしまったタメ、思い切って入札&落札。
ドイツの方がキャンセル不可だったらドーしようかと思いましたが、後日、どうやらオッケーだったコトがわかり、結果オールオッケーだったのです。





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シテ。
出品者の人にも恵まれ、落札ソーソーに我が家にやって来たのがこのヒト。
やって来るナリ、ソソクサと植え付けた飼い主。
やっと巡り合えた憧れのヒトですから、手にしたダケでカンゲキ、植え付けるダケでカンムリョー。
でも・・・・・その後、ウンともスンとも言わず。
イツも通り、ヒヤヒヤしながら日々を過ごし、ヨーやっとこの10月になって動き始めたのでした。





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まだ小さすぎる葉っぱ。
一時、毎夜の様に眺めていたあの写真集。
そこに載っているエレンベッキアナの雰囲気など、まだまだ期待する方が間違っているというモノ。
でも、ひいき目フィルターが装着された飼い主の目には、もはやそのヘンリンが見えているのです。
他の人には見えなくても、飼い主には見えているのですソーなのです異論は許さないのです。
僕がソレで幸せだっつってんだから、ソレでイーのです。





もっとも、このヒトの見せ場は、あの花。
飼い主の花に対する概念をブチ壊した、あのキモカッチョイイ花。
さすがの飼い主のフィルターも、今はまだ存在すらしていない花のヘンリンまでは感知できず。
でも、来年の春。
このイモからあの花が上がってきたら・・・・・本当に幸せだろうなぁ。
そう考えるとこの小さな葉っぱは、春に花を見て感じるであろう幸せの・・・・・そのヘンリンなのかもしれません。












タイムスリップで夏!!シリーズ その2 “チンキー極まる” [caudex]

昨晩はひどい風だったですねぇ・・・・・@神奈川。
まるっきり台風みたいだった。
幸い、我が家に被害は出なんだモノノ。
ゴーゴー鳴る風の音がナンだか気になって、眠りが浅かったし。
今日は一日、夕暮れみたいな暗さだったしで、テンション上がらないコトこの上ナシ。
写真も撮れなかったし、こりゃぁ、また近々お休みに突入だな。
んなワケで、夏に撮ったヒトで、今日もお茶をニゴそうかと、カヨーなワケで。





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Monadenium sp.
madagascar

去年の秋のビッグバザールで知り合ったこのお方。
綺麗なハオの並んでいる、素敵な奥様的な店で買ったのでした。
見るからにチンキーで、チョーお気に入り。
こぢんまりしたイモから、柄の入った枝がニョキ。
葉も花も柄入りで、ヂミなイモとの相性バツグン。
この枝がニョロニョロぐんぐん伸びる系だったらヤだなぁ・・・・・と一瞬購入を悩んだのですが、成長遅いですよ、と奥様に言われて、あーそーなんデヘヘヘ♥、とサイフを開けてしまったのでした。





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今年の夏が、我が家で迎える初めての成長期だったのですが、確かに成長は遅いかも。
節が3つ4つ伸びて終了。
うん、イイカンジかも。
細くトガった葉はとてもブ厚くて、すこーしフリルを入れてくるという小技アリ。
いかにもモナデな柄の入った枝は、ワリと硬くて枝垂れるコトはなさそう。
雰囲気的には、カッチリしたルベルムといったトコロ。





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イモがねー、個人的にはイイイモだと思ってんだな、コレが。
イモは出会いだからねぇ・・・・・同じイモでも、味わい深いイモにはナカナカ出会えん。
このヒトのイモは、ふっくら丸くて、んでもって少しヒナビタ様な。
ちょっとしたヒビなんか入ってて・・・・・可愛いのにワビた風情のある、乙なイモなのです。
乙イモ乙。





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花弁もやけに厚くて、オマケに彫りこんだ様な柄入り。
釣鐘に彫刻を施したみたいな花です。
花弁が硬い雰囲気なのに、蕊は黄色くてフワフワした普通の蕊なのが、ミョーにヨシ。
ヂミで、見ようによってはキモい花だけど、飼い主的には見ドコロのひとつ。
花は上手く作れば、ほんのり桃色がかった色になるハズなんだけど・・・・・
ま、コレはコレでカッチョイイから、別にイイけどね。
マケオシミ的な意味で。





イイ具合に、モナデ臭がぷんぷん漂うこのヒト。
モナデにサホド興味のナイ飼い主ですが、モナデもナカナカニ味わい深い・・・・・などとひとりうなづいたりするのです。
たしかにね。
モナデニウムって、考えようによっちゃ、この上なくチンキーなヒト達だし。
でも、自然って凄いなぁ、って思うのは、花、茎、葉、イモ、と、揃いも揃ってチンキー極まりナイのに、全部まとめた時にあんまり違和感ないトコロ。
きっと、僕が気付かない様な、デザイン上の統一感とか共通点があるんでしょうね。
ナルホド、珍奇である、って言うのは、逆に言うと、自然な存在として成立している、ってコトでもあるんだな。
うーん、深いね、さすが深い、珍奇道。
所詮はシロート、珍奇道に片足踏み込んだ程度の僕ですが、どうせならチンキーの道を極めてみたい気にもするのです。
このイモ同様、成長は遅いと思われますが。













イモのバヤイ 人のバヤイ [caudex]

さて、タニクなおいら、と名乗ったのは数年前。
タニク人間がタニク植物をメデル姿は、人様から見ればケッコーコッケーで面白いカモ、と、気軽につけた名前でありました。
だぁれも見てない様なネットの片隅で、珍奇な姿の人が珍奇な姿のヒト達と、ひっそり暮らしてるなんて・・・・・・ちょっとイイカモ、と。
ソンナンを、数秒で思いつき、特にナンにも深く考えずに、チョイっと名付けたワケであります。
そして数年の間。
だぁれも見てないとか、姿がチンキーとか・・・・・ホボその通りだったモノノ。
今になって、ちょっとした変化がございます。
どうやら飼い主、タニクとは呼べなくなったモヨー。
去年の春からくらべて、体重にシテ34㎏減。
現在の体脂肪率19,5%、と、大幅な減量に至ったワケでございます。
幸いなコトに病気などではなく、以前お話した通り、自転車で。
歳も歳ですし、健康のコトを考えればありがたいハナシ。
親は喜んでくれましたし、友人からもホメられましたし。
個人的には、ダイエットしてる意識はあまりなくって、自転車が楽しくってノリまくってるうちに体重が減った、ってな気持ちなので、意外と実感がナイのですが・・・・・いやマジで。
人間は痩せると人から褒められるのだなぁ・・・・・と、何だか奇妙に感じたりもしてるのであります。





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Brachystelma pulchellum

可愛くって、ついいくつも欲しくなってしまうブラキステルマ。
あんまし大きくならない、ってのがポイントで、小イモの愛らしさと、置き場所の安心感と。
他にも、ヘンな花と育てやすさと。
あとあとイロイロと、いくつもポイントのあるブラキステルマ。
ガガイモだしね。
プルケルムは、厚みのあるイモらしい葉っぱが可愛くて大好きなのですが、タニク始めて最初の冬に水遣り不足で枯らしてしまったのでした。
今だに忘れられないホド二可愛いイモだったのですが、その後今まで新たなプルケルムに出会うコトもなく。
ようやく今年の夏の始めに、小指の先もない様なチッコイモに出会い、迷わずポッチリ。
クサるなよ~クサるなよ~と、呪文の様にツブヤキながらひと夏育てていたのです。





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飼い主の心配とはウラハラに、条件さえあってれば、ヒジョーに強いと思われるブラキステルマ。
このチッコイモも、細いツルをつるりんと伸ばし、チッコイ葉っぱを次々付けて、元気いっぱいに夏を過ごしてきたのです。
かつて失った小イモにくらべてもまだまだ小さな葉っぱですが、それでも厚みのある可愛らしい形の葉っぱ。





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夏の終わりには、早くもツルを2本に増やそうとする優等生ブリ。
既に伸びてるツルと葉っぱで光合成たっぷり、加えて出てきた葉っぱで目覚め始めのイモの愛らしさを表現。
ナンというお得感。
将来の期待度満点の超小イモ級新人であります。





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そしてナンと言っても、このイモ。
先日ホリホリとイモを探したトコロ、小指の先だったモノが親指よりも大きくなってました。
埋めといたイモを掘り出したら太ってるって、ホントに嬉しいよね。
うん、良く頑張った、ホメてあげよう。
枯らしちゃったヒトは、だいたい4㎝くらいのイモだったから、このぶんだと2年くらいで追いつけるかな?
この先もぶくぶくと太って、飼い主を喜ばせてホシイもの。





痩せてホメられる人間と、太って褒められるイモ。
人とイモとは、かくも違うモノなのですね、神様。
今回のバヤイ、人もイモも、ドッチもホメられて万事オーケー。
とても幸せな、人とイモのコンビなのでした。

それにしても、タイトル。
変えるかなぁ・・・・・
こないだも友人に、お前にタニクを名乗る資格はナイ!!、って怒られたし。
でも、タニクは相変わらず好きなワケで、特に変える必要はナイんかな・・・・・このバヤイ。
うーん、ドーしヨー。
ま、食欲の秋ってコトで、イロイロと食べまくってるサッコンですから、またタニクる可能性もおおいにアリ。
寒くて自転車もソーソー乗れないしね。
しばらくはこのままで、続けて見ようと思います。













タイラカに育て [caudex]

ポッコリを平らにするタメに、日々自転車に乗る飼い主であります。
このひと月の間にも、順調にベルトの穴イッコぶん、平らになった飼い主のお腹でありますが・・・・・
いかんせん、梅雨。
この、日々ソボ降る雨と、そしてオシリ、加えて先日行ったベランダ掃除による全身の異様なホドの筋肉痛、サラニは、クビの寝違え・・・・・ナドナドにサイナマレ、この2週ホド乗れずじまいでありました。
自転車乗るどころか、満身創痍。
シカシテ、本日。
体もジョジョに癒え、曇りながら雨の予報がなかった本日に、ひさびさの自転車復活。
40kmホドを、ヒーコラヒーコラバヒンバヒンと走って来たワケであります。





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Euphorbia globulicaulis
Somalia Nr.13807

海を越えてやってきて、もう2年になるグロブリカウリス。
チッコイくせにミドコロの多い、可愛い小イモ。
育て方の情報などマッタク見当たらないタメ、いつものゴトク、オソルオソル栽培法を決行中なのですが、意外に強いヒトらしく、最近はあまり不安も感じずに世話を出来る様になりました。
ある一点を除いては。





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一点とはすなわち、このぽっこり具合。
イモからイモが連なる様に育つグロブリカウリスですが、やって来た当初からついていた子イモはペタンと平たいのに、我が家でショーじた子イモは、丸くポッコリ育っているのです。





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丸くて可愛い、このポッコリ具合。
ハナからこのポッコリ植物が売っていたら、僕は間違いなく買ったでしょう。
デモデモ、このヒトは、本来そういうヒトなのか・・・・・と。
ホントは平らにペタンとした小イモなのではないかと・・・・・ソコんトコが不安なのです。
なにしろ、成長するとドーなるのか、そんな知識も情報もなくて・・・・・不安。
日が足りないかと、昨年からは直射に当ててみたモノノ、さしたる変化は見られず。
水が多いかと水を減らすと、トモスレバ葉を落としはじめてしまい。
ドーにも、そのヘンのさじ加減がわからないのでした。





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枯らさず育てるダケであれば、ドーやらソーむつかしいモノではナイらしく。
小さいケド味のある葉は、今年も実に愛らしくて、フト見ると、コレまた小さな花もちんまりと咲いているのでした。
ドーやら健康そうに見えるけど、ドーにも心配なこのポッコリ具合。





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他のイモと違う、顔のあるイモ。
ウーパーっぽいこの顔は、やはりペタンとしていればコソ可愛い気がして。
ポッコリだと、この雰囲気は出ない気がするのです。
もっとも、コレはモー、こういうモンなのかもしれないワケですが。
あるいは、今はポッコリしている小イモ達が、これから横に育ってくれればイイワケで。
そういう意味では、今年の成長具合が気になってショーがナイ、最近の飼い主。





ポッコリはね、ソレはソレで良いモンですよ、アレも。
丸くってやわらかいしね。
つい叩きたくなる様な、そんな愛おしさもあるし。
でも、世間様はそうは思ってくれないコトを、身を持って知っている飼い主。
だからコソ、ヒーコラ自転車乗ったりしてるワケで。
我が身より可愛いこの小イモが、将来、世間に受け入れてもらえなかったドーしよう、と。
飼い主の育て方が悪かったバッカリに、自分と同じ苦労をこのヒトが味わったらドーしよう、と。
だいたい、飼い主バッカリ平らになってドーする、と。
このヒトは、一回ポッコリしたらアウトだぞ、と。
自転車乗れないぞ、と。
焦りバカリがつのるサッコン。
デモ、このヒトが自転車乗ってるトコを想像すると、なんだかヘラっと幸せな気持ちになったりもしてしまう・・・・・そんなサッコンなのでありました。













おイモ ゴロゴロ [caudex]

チッコイけど・・・・・充分ゴロゴロ。





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Adenia kirkii

2年前、春の神代でめっけたキルキー。
チッコイだけあって、お値ゴロで入手。
親指サイズの手ゴロなイモから、つるつるとつるを伸ばす、可愛いヒトです。
チッコイから冬を越えないんじゃナイか・・・・・と、当初はかなり心配しましたが、2回の冬を無事に越え、今年もつるを伸ばし始めました。





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イモの中では、ヒョットすると一番好きなのがアデニア。
イモがオサレな色だったり、葉に特徴があったり、斑が入ったりと、結構個性的なのに、過剰なカンジがしないトコロがお気に入り。
このヒトも、斑入りの葉がとっても綺麗。
葉の形も個性的な上に、アデニアらしく、葉の形の変異が大きくて、いろんな葉が出てきます。
そんなこのヒトが可愛くて、飼い主も日ゴロからナニかと目をかけて、ネンゴロな関係を築いているのでした。





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飼い主のヒソカな楽しみが、このミニチュアサイズの新葉。
次の葉はいったいどんな形だろう、と楽しみにしている飼い主には、この葉が徐々に大きくなるのが楽しみでしょうがありません。
イモがチッコイからなのか、ソレともモトヨリこういうヒトなのか、成長はワリと遅め。
目覚めるのも遅くて、今年も今ゴロになってようやく葉が大きくなってきました。
夏の間も、そう葉数を増やすコトなく、だいたい4~5枚といったトコロ。
ただ、イモにくらべて葉がやけに大きくなるタメ、春に動きだしたこのくらいの時期が、一番可愛くて見ゴロ。





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丸くてチッコイ、一口サイズのイモ。
コーかフコーか、食べられるイモではありません。
デモ、もし食べられたとしても、トーテー食べゴロとは言えず。
デモデモ、そんなトコロも良いトコロ。





チッコイながら、充分にアデニアの魅力を振りまいている、このヒト。
だったらイッソ、とうぶんチッコイまんまで居てホシイ気もするのですが。
ソコはヤッパリ、少しヅツでも大きくなって。
ゴロリと横たわる大イモとなったこのヒトを、ゴロ寝しながら眺めるのが、飼い主の夢でもあるのです。













律儀なショーガ [caudex]

ソロソロ忘れそうになっている、昨年の夏の暑さ。
アレはモー、異常ですよ、異常。
先の冬に、冬型のヒト達の目覚めが遅かったり、調子が悪かったりしたのは、あの暑さの影響が大きいと思われ。
そんな異常な夏だったのはわかっているのに、ソコはソレ、シロートクオリティ。
休眠に入った夏型植物に例年通りの管理をして、今年の冬越しでも、イモを2つホド失いそうです。
・・・・・
凹むわぁ・・・・・




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Sarcocaulon multifidum

入手した当初は、ドコかむつかしそうに見えたサルコカウロン。
でも、育ててみると意外と強くて、毎年生き残り、毎年花をつけてくれる律儀なヒト。
最初の春は、1輪ダケ。
でも、3年目の今年は、今までに5輪もつけてくれたのです。





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ヒネ生姜の様なイモから、苔の様な葉を生やし、ソコから咲くのがこんなわかりやすい花。
ヘンなイモ、ヘンな葉、わかりやすい花、の組み合わせがゼツミョー。
このわかりやすい花が咲くコトで、このヒトのヘンさ加減がよりupしてる気がします。





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苔の様にイモを覆う葉。
イモと葉のドッチも多肉質で、このヒトはよっぽどツライ環境に生きてきたんだな・・・・・とシミジミ思う、この姿。
そら強いハズ。
こうした備えをもってシテ、僕の弩シロート級の管理に耐えているワケですね・・・・・
シミジミと健気、シミジミとありがとう。





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こうして見ると、ナカナカのオモムキ。
光の透ける花が、凹んでいる僕をなぐさめてくれる様。
自身もイモだけに、イモを失った僕の悲しみをわかってくれているのかもしれません。
思えば、去年も一昨年もソーだったヨーな・・・・・う・・・・・うぅ・・・・・・泣





毎年律儀に花を咲かせる生姜。
毎年イモを失うオロカな僕を、毎年律儀になぐさめてくれる生姜の花。
そんな律儀なこの生姜だけは、ゼッタイに失いたくない僕なのです。













スキだから自己ギマン [caudex]

数年前、植物に目覚めるまで。
もともと植物にはイッッッッッ・・・・・サイ興味を持たずにン十年の年月を過ごしてきた僕であります。
目覚めてからは植物への興味に身をコガすサッコンでありますが、もとはと言えば動物大好き。
特に犬が好き。
もうね、ひょっとして俺は犬なんではなかろうか、っていうくらい犬に共感するワケなのであります。
自分のシッポ追いかけまわしたりね。
何もないトコに向かって、モーレツに吠えてみたりとか。
あと、飼い主が何か食ってると横で食い終わるまでカタトキも離れず待ってたり。
待ってたり、くれるの。
バカっぽいですなぁ・・・・・・犬はバカっぽい。
バカっぽカワイイですなぁ・・・・・・
他にもカメとかね・・・・・・カエルとか。
飼いたいですなぁ・・・・・ですが・・・・・・
独り身の哀しさ。
泊り仕事なんぞあった日には、エサやれないですなぁ・・・・・
ってコトは・・・・・飼えないですなぁ・・・・・・泣





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Dorstenia barminiana v barminiana

そこでドルステニアですよ。
みんな大好きドルステニア。
みんなのアイドル、ドルステニア。
僕の中ではこのヒトは・・・・・・動物なワケであります。





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いやーキモイですな。
イモが完全に埋まっテテ、地面からコレだけにょっきり出てたりしたら、もう・・・・・ビクッとなりますな。
カエルでも埋まってんのか?・・・・・・・となりますな。
手だけ出てんのかと。
花とはトーテー思えず、なんかもう、そんなんの手にしか見えませんです。
丸まった花が伸びてきて、徐々にこの手の形に広がっていくサマなんぞは、もう完全に動物の領域であります。
そんな領域侵犯が、飼い主の動物飼いたい願望を、疑似的に満たしてくれるワケであります。
もっとも、夜な夜なこの手で地面をペタペタと鉢を引きずって這いまわる我が家のドルステニアですから、疑似的ってか、これはもう完全に動物なワケではありますが。





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増えますなぁ・・・・・増えますよぉ・・・・・そらもードルステニアですから。
バルミニアナは、初めて写真集で見た時からのアコガレの種だったのに、当時見かけるのはフォエチダばっかし。
よけいに恋コガレテおったワケですが、昨年ようやく招聘・・・・・しかも手違いで2株。
よーし、パパ大切に育てちゃうぞー、とハリキリングだったモノノ。
昨夏の1シーズンで既に増えているワケで。
ありがたいモノノ、ありがたみ的には半減であります。





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このヒトが、間違って招聘しちゃったヒトであります。
昨年のビッグバザールで見つけた時、僕のナニがドーなったモノか、エレンベッキアナと間違ってしまい。
うらぁ!ついに見つけたぞこのク〇、こんなトコに隠れてやがって、くらぁ!!とイキリタッテしまい。
あの、これください・・・・・とお店のお兄さんにソソクサと申し出た次第であります。
バルミニアナは、その1か月ホド前に招聘済みだったのにね。
なにしろ、バルミニアナとエレンベッキアナは、僕の中でのアコガレドルス2大巨頭だったので。
自分としては、自分の過ちを許してあげたい気持ちなのであります。





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んでもって、このヒトが最初にお招き済みだったヒトであります。
カワイイぽっこり芋が2個。
と思わせておいて、実は地下でつながってるあたりがチャームポイント。
左の芋の中途半端なトコから、右の芋がショーじているのであります。
アコガレの芋を入手したと思ったら、それがヘンな形の芋だったとは・・・・・これまたジョーデキであります。





良いなぁヤッパ、バルミニアナ。
最近ちょこちょこ見かけるし、自分の中でのアコガレ感は減ったけど、ヤッパ良いや。
それにしても、エレンベッキアナ。
欲しいなぁ・・・・・・
10万出してもいいな。
10万持ってないけど。
それ売ってくれるなら10万出します!!って言ったら、うむそういう人を待っていたのだよこれは君にタダであげよう持って行きたまえ、って言う老紳士とか現れないかな。
ステッキ持って。
可愛がってくれたまえよ、とか言って去って行って以来、イッサイ後腐れないカンジの老人、現れないかな。
・・・・・現れないだろうなぁ・・・・・ヤッパ。
まぁでも、ね・・・・可能性はね・・・・・あるワケだし、どんな時も。


さて、以上が我が家の動物達、合計3匹。
ぽっこり芋から手を生やし。
僕のココロをギマンする。
夜な夜なベランダを這いまわる、僕のカワイイペット達なのです。













カモしれないイモ [caudex]

必ずや、復活を遂げてきたのです。
今までは・・・・・





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Othonna triplineriana

オトンナという属がとても好きです。
理由はイロイロ。
ひとつは、冬場にイモの楽しみを与えてくれる、というコト。
ひとつは、葉の形、イモの形、バラエティーにトンでいて、コツコツ集める楽しみがあるというコト。
ひとつは、花を楽しんだり、イモを楽しんだり、葉を楽しんだり、一株にミドコロがイロイロあるというコト。
ひとつは、栽培もそうむつかしくはナイってコト。
僕の腕前では、最後のひとつは結構重要。
でも、このヒトだけは・・・・・ヒョットして、次の夏を越えられないカモ・・・・・と、ハラハラしているのです。





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今でコソ、こうして綺麗な葉っぱをシゲらせるヒトですが、ホンのひと月前までは、かなりアブナイ状態でした。
原因は、水切れ。
僕は、ホトンドの冬イモを、夏場完全に断水してしまいます。
このヒトには、ソレがソートーにこたえる様で。
ドーやらこのヒト、夏も寝ないで過ごすみたいです。
じゃぁ、水をやればイイじゃん、ってなモンですが、水やって腐ったらドーしよう・・・・・と。
ソレがコワくて、この2年間、夏場には水をあげられませんでした。
秋にはもう、このニョキニョキした枝なんかグニャングニャンで・・・・・ブラブラ枝垂れるくらい。
この2年、そんな姿に何度も、もうダメか・・・・・と思いましたが、ソレでもあきらめずに水をやっていると、こうしてシッカリ復活してくるのです。
ソレもあって、やっぱ夏場は水あげナイ方が・・・・・との、ある意味悪循環。





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クッキリとしたフォルムの厚い葉っぱはとても綺麗で。
ガンバッテ伸ばした蕾はとても可憐で。
もはや、秋のグンニャリのオモカゲはまったくナシ。
でも、昨年は夏が暑かったせいか、一昨年にくらべて復活に時間がかかり、完全に動き始めたのは、ホンのこの2,3週間のコト。
おそらく今年は、夏までに蓄える力も少なかろう・・・・・と、ソレを思うと、次の夏は、イヨイヨ水をやらねばならんカモ・・・・・と、こう思っているのです。
腐るカモ・・・・・と。





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カモしれないイモ。
このイモは、横にモコモコと大きくなって、横に長いイモからたくさんの枝を伸ばすのが、このヒトのウリ。
まだまだ小さな我が家のイモですから、ゼヒとも腐らせたくない思いでイッパイ。
イッパイで、イッパイイッパイな飼い主なのでした。





おそらくは大丈夫だろう、とは思っているのです。
ソコまで弱くはナイだろう、と。
でも・・・・・涼しい日陰で水をやったら伸びてしまうカモしれナイ、とか、贅沢を言い始めちゃうコトもあり。
やっぱりハラハラしてしまいます。
今のトコロ、顔色を見ながら、7月くらいまでは、間隔をあけながらもやる時はたっぷりあげてみようかと。
葉を落とすなら、そこから水を切って、落とさないならグンニャリ具合を見ながら少しダケあげてみよう、と、こう考えています。
まぁ、うまくいくカモしれないワケだし。
ハラハラばっかりしててもしょうがナイ。
今年の秋にはこのヒトに、復活ではなく、フツーのお目覚めを迎えさせてあげたいモノです















飛ばないトンボ [caudex]

飛ぼうと思えば飛べるけど。
飛ばないだけ。





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Othonna lepidocaulis

冬の白っぽい光の中で、艶々と元気そうにしているレピドカウリス。
トンボは夏にやって来るものですが、我が家のトンボは冬にやって来るのです。




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キラキラと光るトンボの目。
夏のトンボの様な、ギラギラ光る複眼ではありませんが、光を反射してとても綺麗なところはおんなじ。
違うのは、我が家のトンボの目は、育つにつれて増えていく事。
今年は2つも増えてくれました。
キラキラ光る、5つの目。





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白く粉を吹いて綺麗な翅。
夏のトンボの翅の様に透き通ったりはしませんが、オトンナ・ブルーの翅は、厚みがあって瑞々しい翅。
夏のトンボの翅は4枚?
我が家のトンボには、たくさんたくさん翅があります。
風にひらめく、たくさんの翅です。




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節を重ねて伸びていく体。
夏のトンボと同じ、艶のある渋い色あい。
でも、我が家のトンボの体は、育つにつれて枝分かれします。
今は3つに枝分かれ。
もうすぐ5つになる予定。





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さて、夏と冬とで一番違うのは。
冬のトンボは植物なので、可愛い花を咲かせます。
小さな目立たない花だけど、反り返った花弁をもつ、明るい黄色の花。
その小さな花を、たくさんたくさん。
次から次に咲かせるのです。





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実は、冬のトンボで僕が一番好きなのは、この、これから開きそうな蕾。
キュッと閉じていた蕾が、ほどけかけている様子がとても好きです。
ギュッと気持ちを引き締めていたのに、明るい光につい気が緩んでしまったみたいに。
つい、ほろっ、とほどけてしまった様に思えて、とても可愛らしいと思います。





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そんな蕾をたくさんたくさん。
あちらこちらに無造作に作ります。
そしてこれから、この蕾が次々とほどけていくのです。
毎年やってくる、寒い冬のお楽しみ。





子供の頃、必死で追いかけたトンボの格好良さはいまだに覚えていますが、大人になった今、傍にいるこのトンボもとても素敵です。
今でも、夏のトンボを追いかけてみたくなる時がありますが。
大人の僕には、もうトンボを必死で追いかける元気が残っているかどうか。
でも、このトンボは飛ばないので。
じっと傍にいて、そしてトンボらしい魅力を僕にたくさん見せてくれます。
もっとも、これだけ綺麗な翅を、たくさんたくさん持っているのだから。
その気になれば飛べるけど・・・・・・その気がないので飛ばないだけだと思いますけれど。
あ・・・・・ひょっとして。
僕も、その気になれば、まだトンボ追いかけられるのかな?
今年の夏は、試してみましょうか。
追いつけなくても、追いかけるだけでも。













倦怠期をノリ越えるタメのフタマタ [caudex]

ハイハイハイ、お水ね、お水お水っと。
しかしねぇ・・・・・・
チミはその・・・・ナンだね、ナンナンだね。
トットト寝てしまったかと思えば、サッサト起きだして。
起きるやイナや、水をゴクゴク飲むやイナや、そんなカンジかね。
変化のナイ日々を、ただモケモケと送るダケかね。





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Othonna cychlophylla

夏になったと思ったら、飼い主おかまいナシにトットト寝てしまったくせに。
秋になったと思ったら、飼い主おかまいナシにサッサト起きてきて。
起きてきと思ったら、お水チョーダイ、ゴクゴクゴクゴク・・・・・・でしょ?
でもって、水ゴクゴクしたからといって・・・・・綺麗に変わるワケでもナイ、と。
まぁねぇ・・・・チミとしても、変わろうと思って変われるモノでもナイんだろうし・・・・・
ソコをあんまし言うのはコクかもしれないケドね・・・・・
そのままのチミに惚れて、お招きしたワケだし。
でも、もう我が家に来て足掛け3年になろうかってワケだから・・・・・・
そろそろ、この変化のナイ日常に、ナニか変化がホシイじゃナイ・・・・・・





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いや、イイのよ?
そのギザギザした変な葉っぱもイイの。
モケモケのついた、棒みいたいな幹もイイよ、ソコに惚れたんだし。
でもねぁ・・・・・ナンて言うか・・・・・3年近く一緒にいればね・・・・・・飽き・・・・・・イヤイヤイヤ。
チミは悪くナイのよ、悪くナイ。
悪くはナイんだケド・・・・・ナンかコー・・・・・
パッと寝て、パッと起きて、お水ゴクゴク、ゲェ-ップ♪、みたいなさ。
ナンて言うか・・・・・サバケ過ぎるのも考えモノだと思うんだよね・・・・・・こんなコト言っちゃアレかもしれないけど。
もうちょっとこう・・・・・情緒、みたいなさ。
あぁ・・・・・もう寝ちゃうのかな・・・・・・とかさ、あ、そろそろ起きるのかな・・・・・・とかね?
ソンナンが、けっこう大事だったりするんじゃナイか、みたいに思うのよ。
毎日、お互い顔見て暮らしてんだしさぁ・・・・・・
もう、3年近くも一緒にね・・・・・暮らしてんだし・・・・・・





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まぁ、元気なのはイイコトだよ?うん。
今まで一度も、コジれたコトすらナイもんね、うん。
元気なのはイイコトだけど、なんかこう、毎日決まりゴトやってるみたいなね。
パッと寝て、パッと起きる。
水ゴクゴク飲む、土かわく、飼い主水やる、みたいなね。
悪くはナイね、うん、悪くはナイ。
悪くはナイケドね・・・・・
飼い主お水やってるダケ、みたいなね。
あぁ・・・・僕はソレダケの存在ですか・・・・・とかね。
僕なんていなくったって、お水があればゴキゲンなんでしょ?・・・・・ハイハイハイ・・・・・みたいなさ。
つい、そう思っちゃったりするんだよね・・・・・・
感謝しろなんて言わないよ?僕だって惚れてお招きしたんダシ。
でも、ナンかコー・・・・・あぁ・・・・・毎日水あげテテ良かったな・・・・・みたいなさ。
チョットしたコー・・・・・刺激?みたいなんが・・・・・
必要かな、なんて・・・・・思ったりもするんだよ、飼い主的には・・・・・





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・・・・・
あ・・・・・あれ・・・・・・?
ナニそれ。
あれ、ソンナンだったっけ・・・・ソコんトコ。
前はソンナンじゃなかったよね。
もっとこう、真っ直ぐなさ、タダの棒みたいなカンジだったじゃナイ?
色気もナンもナイ様なさ、タダのモケモケ棒だったじゃナイ?
・・・・・・・・・
フタマタになりそう・・・・・みたいなコト?・・・・・ヒョットして。
・・・・・・・・・イキナリ?
このタイミングで?
・・・・・・・・・けっこう来るね・・・・・・刺激。
ちょっと刺激強過ぎナイ?・・・・・・・フタマタとかって。
ソレってアレでしょ?アレなんでしょ?
あの・・・・・サンマタとかヨンマタもにらんでの、フタマタなんでしょ・・・・?
あ・・・・・ナンかドキドキするわ・・・・・ヒサビサに。
チミのフタマタに、ナンかコー、ドンだけチミを大事にしなきゃいけないか思いだした・・・・・みたいなカンジかな・・・・・
チミをお招きした時って、こんなキモチだったかも、うん。





ヒサビサにトキメイタね、チミに。
惚れなおした、みたいなカンジ。
イロイロ勝手なコトばっか言って、ワルかったよ・・・・・
惚れなおしちゃったからね、今なら素直に謝れる、うん。
いや、昔も今も、チミは素敵だよ・・・・・いつもありがとう。
でさ、飼い主的に、次の希望は花かな。
このシーズンは無理だよね、きっと。
うん、無理はしないでイイよ、無理してコジらせたりしたら、モトもコもナイからね。
まぁ、でも、夏に寝ちゃうまで、頑張ってお世話しようと思えるな、今は。
だからね、次のシーズンにはきっとお花を・・・・・・え・・・・?・・・・・お水・・・・・?
・・・・・・ハイハイ・・・・・・ハイハイハイ・・・・・・・お水ね、ハイハイ・・・・・・・
だから、次にはゼヒお花をね、・・・・・あ、ハイハイ、お水お水、ハイハイ・・・・・・・













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